中・大規模木造建築からどんなイメージをするでしょうか?

・燃える
・値段が高い
・地震に弱い
・大きな建物は建てられない
・コンクリート造や鉄筋造よりも弱い
・木を伐って使う事は自然破壊につながる

その連想…?実は➔

燃える?

木材の外側部分が炭化することで中心部まで燃え尽きることは避けられます。不燃材を注入した無垢材や耐火仕様の集成材を使うことで燃えにくい建物(耐火・準耐火構造)が出来ます。

値段が高い?

建物自体の建築費はコンクリート造・鉄骨造より安価に建てる事が出来、工期が短く早く完成出来る分、経済的ロスを抑える事ができます。

地震に弱い?

接合金物や集成材等を適切に使う事で耐震性能が上がり、耐震基準を上げる事が出来ます。

大きな建物は建てられない?

新たな建築材としてCLT,LVL等様々な集成材が新たに開発され、木造でも中・大規模建物で柱なしの様々な大空間をつくる事が出来る様になりました。

CLT=Cross Laminated Timber
(直交集成板:挽板の層を重ねた大判パネル)
LVL=Laminated Veneer Lumber
(単板積層材:単版を繊維方向に平行に重ねた木材)

<LVL>
<CLT>
他の構造より弱い?

適切なメンテナンスによって法定耐用年数よりも長く使うことが出来ます。

法隆寺は約1300年前の世界最古の木造建築物、清水寺は約400年前に釘を使わずに建てられた木造建築物がその一例です。

木を伐って使う事は自然破壊につながる?

「伐って・使って、植えて、育てる」サイクルを続ける事で若い木が育ち、二酸化炭素が多く吸収されるようになり、地球温暖化を抑える効果があります。